こんにちは。

gogo.gs事務局　古沢です。

今週末よりお盆休みとなる方も多いのではないでしょうか。

今年は、新型コロナウイルスの影響で、旅行や帰省など車での遠出を控える方も多いかと思います。

ガソリン価格は、5週連続の値上がりと上昇傾向にありますが、今後どうなるのでしょう！？

ガソリン価格推移を確認

5月中旬から値上がりに転じたガソリン価格ですが、6月下旬には一旦落ち着きを取り戻して、ホッとしましたね。

その後、ほぼ横這いとなっていたガソリン価格は、ここに来て再び値上がり傾向に転じました。

先週、元売り各社は、2週連続で据え置かれていた卸値を4円引き上げました。

そのため、今週は地域によっては大きな値上がりが見られましたね。

こういう時期は、ガソリン価格を確認する際に、価格と合わせて確認日時にも注意 しましょう！

ガソリン値上がりの要因は？

ガソリン価格に大きな影響を与える、原油価格の推移を見てみましょう。

今年4月20日には、WTI原油価格が初のマイナス価格となった！など話題になりましたが、ここ2ヶ月は1バレル40ドル前後を推移しています。

ガソリン価格の値上がりは、これまでの原油価格の上昇が反映されたことも一因ではありますが、原油価格以外にも、考えられる要因はあるのでしょうか。

７月積み「公式販売価格」の引き上げ幅が、過去20年で最も大幅な値上げとなったことが関係しているように思われます。

公式販売価格ってなに！？

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、長期契約者向けの原油価格を毎月「公式販売価格」（OSP(Official Selling Price)）として発表しています。

「公式販売価格」は、ドバイ原油とオマーン原油の価格を元にした計算式に、サウジアラムコ独自の「調整金」を加味した価格となります。

5月積みまでは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により石油需要が急減したため、「調整金」は大幅な引き下げとなっていました。

6月積みからは、大規模な協調減産を行ったことで、5ヶ月ぶりに「調整金」が引き上げられました。

そして7月積みは、「調整金」を大幅に引き上げ。「公式販売価格」（アジア向けの標準原油アラビアン・ライトの価格）は、過去20年で最も大幅な値上げとなりました。これは、ロシアとの価格戦争による値下げ分が、ほぼ帳消しになる程と言われています。

8月積みも、需給の改善傾向にあると見られたため、「調整金」が引き上げられ、3ヶ月連続の「調整金」引き上げとなります。

今回の元売り各社の卸値の値上がりは、サウジアラムコの「公式販売価格」の大幅な値上げが影響していたとも考えられます。

いつ給油するといい！？

今後のガソリン価格ですが、原油価格の動向に影響されることはもちろん、8月積みの調整金が引き上げとなったこともあり、大幅な値下げの期待は難しそうですね。

8月5日は、レバノンの大規模爆発により、中東地域の原油供給への不安が高まったことなどから、一時原油価格が上昇しました。今後、影響の範囲がどの程度となるか先行き不安な面もありますね。

直近のガソリン価格は、小幅な値上がりはあるかもしれませんが、大幅な値上がりとなる要因はなさそうなため、例年需要が上がると言われる夏休みシーズンに、急いで給油する必要はなさそうです。

車で出かける予定のある方は、出発地・立ち寄り先・目的地と、それぞれ地域の平均価格を比べてみましょう。

ガソリン価格は、各店舗ごとに価格の違いがありますが、地域によっての差も大きいです。

こちらの記事も参考に、上手にガソリンスタンドを探して、給油しましょう。

以上、お盆休みを前に、ガソリン価格上昇の要因と給油のタイミングについて、考えてみました。

せっかくの夏休み！

でも、新型コロナウイルスの影響で、お出かけ予定のない方も多いと思います。

こんな時こそ！

ゆっくり愛車のメンテナンスに時間をかけてみるのもよさそうですね。

暑い日が続いていますので、新型コロナウイルスだけでなく、熱中症などにも気を付けて、良い夏を過ごしましょう！