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2021年11月5日

今さら聞けない!?ガソリンの税金に関するあの言葉の意味とは?



ガソリン価格の値上がりが続き、ニュースでもガソリン価格の話題が取り上げられることが増えています。


ガソリン価格が高騰すると【ガソリンにかかる税金】についての話題も盛んになりますね。


SNSやニュースのコメント欄などで、このような言葉を目にすることもあるかと思います。


□ 二重課税をやめてほしい!

□ 暫定税率を廃止してほしい!

□ トリガー条項発動の凍結を解除してほしい!


今回は、ガソリンにかかる税金を確認しながら、今さら聞けない!?ガソリンの税金に関する言葉をおさらいしてみましょう。


ガソリンにかかる税金


ガソリンには、消費税とは別に固定の税金がかかります。


ガソリン 1Lにかかる固定の税金

ガソリン税(本則税率)28.7円
ガソリン税(暫定税率)25.1円
石油税 2.8円

※ ガソリン税・石油税は、本体価格に影響されず常に同一の金額 となります。


消費税は 本体価格とガソリン税・石油税を足した価格に10% をかけます。


現在の全国レギュラーガソリン平均価格 165円のうち、ガソリン税・石油税 56.6円、消費税 15円。 合計 71.6円(約 43%)の税金がかかっています。


二重課税とは?


ガソリンにかかる税金でも説明した通り、消費税は 本体価格とガソリン税・石油税を足した価格に10% がかかります。


石油税・ガソリン税にも、消費税10%がかかっていることから「二重課税では?」という議論がなされています。


ただし、石油税・ガソリン税は石油会社に納税の義務があり、消費税は消費者が納税するため、二重課税には当たらないという見解もあります。


暫定税率とは?


ガソリン税には本則税率と暫定税率があります。


本則税率とは、ガソリンにかかる本来の税率(28.7円/L)です。


暫定税率とは、1974年に道路整備の財源不足に対応するため、一時的に増額された税率となります。


期間が定められていた暫定税率ですが、期限後も延長や税率の引き上げが繰り返され、現在も 25.1円/Lの税金 がかかっています。


※ 2010年に「暫定税率」は廃止されましたが、同額の「特例税率」が課されました。財源は 道路財源ではなく、一般財源に充てられることになりました。

トリガー条項とは?


2010年に暫定税率の廃止を試みましたが、財源不足のため同額の特例税率を課すこととなりました。


その際に ガソリン価格高騰時の救済策として、トリガー条項を作りました。


レギュラーガソリン価格 160円/L を3ヶ月連続で超えると、暫定税率(25.1 円/L) の課税を停止 させる仕組みです。


しかし、翌年に発生した東日本大震災の復興財源の確保に充てるため、トリガー条項の発動は凍結されました。



以上、ガソリンの税金に関する言葉をざっくりと説明いたしました!


それぞれ深掘りしてみると、様々な背景や解釈などがあり、とても興味深い話題です。


気になられた方は、この機会に詳しく調べてみてくださいね。